最速で英語をマスターする方法

はじめに

英語をマスターしたい。できるだけ早く上達したい。そんな願望を抱えている人は多いのではないでしょうか。グローバル化が進む現代社会において、英語力は仕事でもプライベートでも必須のスキルと言えます。

しかし、英語の学習法は人それぞれ。自分に合った方法を見つけるのは簡単ではありません。学校の授業についていくのに精一杯だった人もいるでしょう。独学で勉強しているけれど、なかなか上達している実感が持てない人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、効率的かつ効果的な英語学習法をご紹介します。正しい意識を持ち、正しい勉強法を実践することで、独学でも着実に英語力を伸ばすことができるのです。

英語をマスターすれば、海外旅行や留学で活躍できるだけでなく、仕事でもチャンスが広がります。日本人の英語力は世界的に見ると低いと言われていますが、だからこそ、英語を使いこなせる人材は貴重な存在。あなたも、英語が苦手な日本人の中で一歩抜きん出た存在になれるはずです。

ぜひ、この記事を参考に、英語マスターへの第一歩を踏み出してください。

受験英語からの脱却

多くの日本人にとって、英語を学ぶ目的といえば、学校の試験に合格すること。つまり、「受験英語」が中心だったはずです。しかし、受験英語は、英語を「使う」ためのものではありません。あくまで「英語学」の知識を問うもの。会話や実用的なスキルとは異なるのです。

受験英語病とも言うべき症状が、英語学習者の上達を妨げているのかもしれません。例えば、こんな症状が当てはまる人はいませんか?

  • 英語の文章を日本語に完璧に訳せないと気が済まない。
  • 長文を読むとき、一つ一つの単語の意味や文法構造が気になってしまう。
  • 英文を90%以上理解できないと、モヤモヤして集中できない。
  • 英会話の際、文法ミスを恐れるあまり、なかなか口を開けない。

これらは、英語を「使う」という観点からは、あまり好ましい習慣とは言えません。完璧主義も時と場合によっては必要ですが、コミュニケーションでは、伝えたい内容を相手に分かりやすく伝えることが何より大切。多少の間違いは気にせず、どんどン話すことが上達への近道なのです。

英語をマスターするためには、受験英語的な「真面目さ」から脱却することが重要だと言えるでしょう。TOEICのスコアを上げることだけが目的ではありません。英語を使って自分の世界を広げること。異文化コミュニケーションを楽しむこと。そんな前向きな意識を持つことが、英語上達へのモチベーションを高めてくれるはずです。

上達を促進する3つのポイント

英語の上達を促進するポイントは主に3つ。順を追って説明していきましょう。

1. 間違いを恐れないこと

英語を話すとき、間違いを恐れるあまり、なかなか口を開けない人がいます。
確かに、初対面の外国人と話すのは緊張するもの。でも、間違いを恐れていては、会話は先に進みません。

ネイティブスピーカーでさえ、時には言い間違いをするもの。
ましてや、英語を学んでいる私たちが、完璧な英語を話せないのは当然のこと。
「英語は完璧でなくてはいけない」というプレッシャーは、むしろ禁物だと言えるでしょう。

例えば、こんな間違いを恐れる必要はありません:

  • "I goed to the park yesterday."「アイ ゴーッド トゥー ザ パーク イエスタデイ」(× went)
    • 「私は昨日公園に行きました。」
  • "I like play baseball."「アイ ライク プレイ ベースボール」(× I like to playまたはI like playing)
    • 「私は野球をするのが好きです。」

たとえ間違えても、伝えたい内容は十分伝わるはず。そこから徐々に直していけばいいのです。間違いを気にせず、積極的に話す姿勢が英語上達のカギ。恥ずかしがらずに、どんどン挑戦することが大切ですよ。

2. 我慢強く継続すること

英語学習は、一朝一夕にはいきません。どんなに効率的な学習法でも、継続しなければ意味がないのです。しかし、英語学習を続けていくのは簡単なことではありません。他の用事が入ったり、疲れてしまったりすることもあるでしょう。

モチベーションが下がったときは、こんな格言を思い出してみてください:

  • "Rome wasn't built in a day."「ローム ワズント ビルト イン ア デイ」
    • 「ローマは一日にしてならず。」
  • "Slow and steady wins the race."「スロー アンド ステディー ウィンズ ザ レース」
    • 「ゆっくりでも着実に進めば、最後には勝利をつかめる。」
  • "Fall seven times, stand up eight."「フォール セブン タイムズ、スタンド アップ エイト」
    • 「七転び八起き。」(何度失敗しても、必ず立ち上がる)

英語は一日で習得できるものではありません。でも、毎日コツコツと積み重ねれば、必ず上達できるはず。忙しい中でも、1日30分でも英語に触れる時間を作りましょう。学習を習慣化することが何より大切。モチベーションを保つことが難しくなったら、この格言を思い出して、もう一歩前に進んでみてくださいね。

3. 質問力を上げること

英語学習において、「聞く力」は非常に重要です。でも、ここで言う「聞く力」とは、ただリスニング教材を聞くことではありません。大切なのは、分からないことを分からないままにしないこと。つまり、「質問力」なのです。

例えば、外国人に道を尋ねられて、ゆっくり話してもらったのに理解できなかった。そんなときこそ、こんなふうに聞き返してみましょう:

  • "Could you say that again?"「クッド ユー セイ ザット アゲイン?」
    • 「もう一度言っていただけますか?」
  • "Could you speak more slowly?"「クッド ユー スピーク モア スローリー?」
    • 「もう少しゆっくり話していただけますか?」
  • "Could you use easier words?"「クッド ユー ユーズ イージアー ワーズ?」
    • 「もっと簡単な言葉で言い換えていただけますか?」

また、英語学習中に出てきた単語の意味や、文法のルールが分からなかったら、そのままにせず、先生や友人、ネット上の英語コミュニティで聞いてみるのもいいですね。

  • "What's the difference between A and B?"「ワッツ ザ ディファレンス ビトゥウィーン エイ アンド ビー?」
    • 「AとBの違いは何ですか?」
  • "Is this sentence correct?"「イズ ディス センテンス コレクト?」
    • 「この文は正しいですか?」

質問をすることで、英語の知識や理解が深まるだけでなく、コミュニケーション力も上がります。
疑問に感じたら、どんどン質問する習慣をつけていきましょう。
「聞く」ことを恐れないことが、英語上達への第一歩なのです。

効率的な学習法

英語をマスターするためには、正しい学習法を実践することが不可欠です。
ここからは、筆者がオススメする効率的な学習法を3つご紹介します。

1. 音読と発音練習

英語学習において、「アウトプット」は非常に重要。中でも、音読は手軽に始められる上達法の一つです。
教材の英文を、声に出して読むだけ。それだけで、リスニング力とスピーキング力の基礎が身につくのです。

初めのうちは、短くてシンプルな英文から始めましょう。例えばこんな感じです:

  • "I am a student."「アイ アム ア ステューデント」
    • 「私は学生です。」
  • "I like music."「アイ ライク ミュージック」
    • 「私は音楽が好きです。」
  • "I want to go to Italy."「アイ ウォント トゥー ゴー トゥ イタリー」
    • 「私はイタリアに行きたいです。」

教材の音声を聴きながら、大きな声で繰り返し読んでみてください。
恥ずかしがらずに、何度も音読することが上達への近道。
difficult(ディフィカルト)、thoroughly(サラリー)など、発音が難しい単語は、特に意識して練習しましょう。

また、英語の発音記号を覚えるのも効果的。例えば:

  • /wʌn/ は "one"(ワン)
  • /tuː/ は "two"(トゥ)
  • /θriː/ は "three"(スリー)

こうした基礎的な発音記号を覚えておくだけで、英語の発音が格段に上手くなるはず。
英語の辞書を使うときにも、発音記号が読めると便利ですよ。

音読と発音練習を繰り返すことで、あなたの英語はどんどン上達していくでしょう。
気軽に始められるアウトプットの方法、ぜひ試してみてください。

2. 英語のニュースや番組を観る

英語学習の第一歩は、とにかく英語に触れること。
そのためには、英語のニュースや番組を観るのがオススメです。

例えば、CNNやBBCのウェブサイトでは、最新のニュース動画が無料で視聴できます。
ニュース英語特有の表現が学べるだけでなく、今の世界で何が起きているのかも分かって一石二鳥。
字幕をオンにすれば、リスニングの練習にもなりますよ。

また、Netflixなどの動画配信サービスでは、英語の映画やドラマが豊富に揃っています。
日本語字幕をオフにして、英語字幕で観るのがポイント。
海外ドラマの会話表現は、日常会話でもよく使われるものが多いので、ぜひ覚えておきたいところです。

  • "How's it going?"「ハウズ イット ゴーイング?」
    • 「最近どう?」
  • "I gotta go."「アイ ガタ ゴー」
    • 「もう行かないと。」
  • "See you around."「シー ユー アラウンド」
    • 「またね。」

こうした日常的なフレーズを、ドラマの中で実際に使われているのを観ると、
自然と口に出してみたくなるもの。英語の表現力が身につくだけでなく、
洋画や海外ドラマを字幕なしで観られる喜びも味わえるはずです。

さらにTEDのスピーチ動画も、英語学習には最適。
TEDは「Technology, Entertainment, Design」の頭文字を取った、
国際的なカンファレンスイベント。
第一線で活躍する研究者や経営者、クリエイターなどが、
独自のアイデアについて熱く語るプレゼンテーションが人気を集めています。

TEDの魅力は、何と言ってもスピーチの質の高さ。
知的好奇心をくすぐられるような、示唆に富んだ内容が多いのが特徴です。
また、英語字幕と日本語字幕を切り替えられるのも嬉しいポイント。
リスニングとリーディングの練習を同時に行えるので、効率的な学習が可能です。

気になるスピーチを見つけたら、まずは英語字幕で内容を理解。
そして、英語音声のみで集中して聴く。スピーカーの表現力豊かな話し方は、
あなたのスピーキング力アップにも役立つはず。
「聴く・読む・話す」をバランス良く鍛えられる、TEDでの英語学習。
ぜひチャレンジしてみてください。

3. 日常生活に英語

を取り入れる

英語の上達には、日常生活の中で英語に触れる機会を増やすことが大切です。
英語を「勉強」ではなく「習慣」として取り入れることで、
自然と英語力が身についていくのです。

例えば、スマートフォンの言語設定を英語にしてみるのはどうでしょう。
最初のうちは戸惑うかもしれませんが、繰り返し目にするうちに、
自然と英単語が頭に入ってきます。

  • "Settings"(セッティングズ)は「設定」
  • "Wi-Fi"(ワイファイ)は「無線LAN」
  • "Battery"(バッテリー)は「電池」

こんな具合に、日常的なデバイス用語が学べるだけでなく、
OSの使い方に関する英語表現も自然と身につきます。

また、英語の記事を読む習慣をつけるのもオススメ。
興味のある分野の記事を、オンライン辞書を片手に読んでみてください。
紙の辞書をめくるのは面倒だけれど、オンライン辞書なら調べるのも簡単。
分からない単語を調べながら読み進めるうちに、語彙力と読解力が向上するはずです。

さらに、英語日記を書いてみるのも効果的。
その日の出来事を英語で綴る習慣は、ライティング力の向上に役立ちます。
例えば:

  • "Today I woke up at 7:00. I had a toast for breakfast."
    「トゥデイ アイ ウォーク アップ アット セブン。 アイ ハド ア トースト フォー ブレックファースト」
    • 「今日は7時に起きました。朝食にトーストを食べました。」
  • "In the afternoon, I went shopping with my friend."
    「イン ザ アフタヌーン、アイ ウェント ショッピング ウィズ マイ フレンド」
    • 「午後は友達と買い物に行きました。」
  • "I watched a movie before going to bed. It was interesting."
    「アイ ウォッチド ア ムービー ビフォー ゴーイング トゥ ベッド。 イット ワズ インタレスティング」
    • 「寝る前に映画を観ました。面白かったです。」

文法や単語の使い方に自信がない場合は、文法・スペルチェッカーを使うと便利。
間違いを指摘してくれるだけでなく、
適切な表現の提案もしてくれるので、英作文の学習に最適です。

地道な積み重ねが大切な英語学習。
日々の生活の中に、英語に触れる機会を増やしていきましょう。
英語が習慣になれば、いつの間にかマスターへの道を歩んでいるはず。
Let's enjoy learning English every day!

まとめ

さて、ここまで英語をマスターするためのコツをお伝えしてきました。
ポイントを振り返ってみましょう。

  • 受験英語から脱却し、使える英語を身につける
  • 間違いを恐れずに、積極的にコミュニケーションを取る
  • 学習を継続するために、モチベーションを保つ工夫をする
  • 分からないことは分からないままにせず、どんどん質問する
  • 音読と発音練習で、アウトプット力を鍛える
  • 英語のニュースや番組、プレゼン動画を活用して、生きた英語表現を学ぶ
  • 日常生活の中に、英語に触れる習慣を取り入れる

英語学習に王道なんてありません。
大切なのは、自分に合った方法を見つけて、コツコツと続けていくこと。
信じるか信じないかは、あなた次第です。

英語をマスターすれば、世界が広がります。
国境を越えて、多様な人々と交流できるようになるのです。
ビジネスの場で、プライベートの場で、英語力が武器になるのは間違いありません。

あなたの人生を、もっと面白くする
英語習得に、この記事が少しでも役に立てば幸いです。
さあ、Let's master English together!

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