はじめに
英語は今や世界共通語といっても過言ではありません。グローバル化が進む中、ビジネスシーンでも英語力が求められる機会が増えています。海外旅行や留学、あるいは外国人との交流など、プライベートでも英語を使うシーンが増えてきました。しかし、学生時代に英語を学んだものの、社会人になってからは英語に触れる機会が減り、英語力が衰えてしまった方も多いのではないでしょうか。
そんな英語力に不安を感じている社会人の方に朗報です。本記事では、ゼロから英語をマスターするための5つのステップをご紹介します。年齢や職業に関係なく、この勉強法を実践することで、日常会話レベルの英語力を身につけることができるでしょう。ネイティブスピーカーのように流暢に話せるようになるには時間がかかるかもしれません。でも、コツコツと努力を重ねることで、きっと英語でのコミュニケーションが楽しめるようになるはずです。
英語学習には正解がありません。自分に合った学習法を見つけ、楽しみながら続けることが何より大切です。まずは気軽な気持ちで英語学習を始めてみましょう。
ステップ1:英文法と英単語の基礎固め
まずは英語の基礎となる英文法と英単語を復習しましょう。特に中学レベルの内容を確実にマスターすることが重要です。英文法を理解していないと、正しい語順で英文を組み立てられません。また、単語力がないと言いたいことが表現できなくなってしまいます。
例えば、次の文を英訳してみましょう。
私は毎朝コーヒーを飲みます。
正解は以下のとおりです。
- I drink coffee every morning.
- アイ ドリンク コーヒー エブリ モーニング
英文法を理解していれば、主語(I)、動詞(drink)、目的語(coffee)、そして頻度を表す表現(every morning)を正しい語順で組み立てられるはずです。
英文法については、中学校の教科書や参考書を見直すのがおすすめです。単語は、とにかくたくさん覚えることが大切です。毎日10個ずつでも構いません。こつこつ覚えていけば、いつの間にか単語力が向上しているはずです。英単語帳や単語アプリを活用するのも良いでしょう。
ここで、英単語を覚えるコツを3つ紹介します。
- 語呂合わせを使う
- 例文とセットで覚える
- 興味のある分野の単語から覚える
語呂合わせは、日本語の読みと関連付けて単語を記憶する方法です。例えば、"kitchen"なら「きっちんと片付けるのはキッチン」などと覚えると記憶に残りやすくなります。また、単語は例文とセットで覚えるのが効果的です。"delicious"なら "This cake is delicious."のように、文脈の中で単語の使い方を理解することが大切です。そして、自分の興味のある分野の単語から覚えていくのもおすすめです。スポーツが好きなら、野球やサッカーに関する単語を集中的に覚えてみましょう。
ステップ2:和文英訳で表現力アップ
英文法と単語を一通り復習したら、次は和文英訳の練習に取り組みましょう。和文英訳は、日本語の文章を英語に翻訳する練習問題です。この練習を繰り返すことで、英語の表現力が身についていきます。
和文英訳をするコツは以下の3つです。
- 英文を書く
- 添削してもらう、または解答を見て表現をチェックする
- 間違えた表現や新しい表現を覚える
例えば、次の文を英訳し、解答と比べてみましょう。
大雨で試合が中止になりました。
- My translation: The game was canceled because of heavy rain.
- Correct answer: The match was called off due to heavy rain.
- ザ マッチ ワズ コールド オフ デュー トゥ ヘビー レイン
解答例では"called off"や"due to"といった表現が使われています。このように、和文英訳を通して実践的な英語表現を学ぶことができるのです。
和文英訳の問題集としては、以下のような本がおすすめです。
- 『英文ライティングの新ルール』(デイビッド・セイン著)
- 『和文英訳100の裏ワザ』(小池直己著)
- 『1日1題、和文英訳』(国弘正雄著)
和文英訳問題にチャレンジする際は、以下の手順で進めると良いでしょう。
- 制限時間を設けて英訳する
- 辞書を使わずに書けるところまで書く
- 答え合わせをして、自分の英文を添削する
- 解答例を音読する
この手順を繰り返すことで、和文英訳の力が着実に向上していくはずです。
ステップ3:英作文にチャレンジ
和文英訳で表現力を培ったら、次は英作文にチャレンジしましょう。英作文は、自分の考えを英語で表現する練習です。トピックを決めて、時間を計って英文を書いてみましょう。
英作文のコツは以下の2つです。
- 自分の考えや経験について書く
- 辞書を使わず、思いつく表現で書く
例えば、次のようなトピックで英作文をしてみましょう。
あなたの趣味について説明してください。
- I like playing the guitar in my free time. I started learning it when I was a high school student. Now I enjoy playing my favorite songs and sometimes create my own music. Playing the guitar is a great way to relieve stress after a long day at work. It's challenging to learn new chords and techniques, but the sense of achievement is worth the effort. I hope to form a band with my friends someday and perform live in front of an audience.
- アイ ライク プレイング ザ ギター イン マイ フリー タイム。アイ スターテッド ラーニング イット ホエン アイ ワズ ア ハイスクール ステューデント。ナウ アイ エンジョイ プレイング マイ フェイバリット ソングス アンド サムタイムズ クリエイト マイ オウン ミュージック。プレイング ザ ギター イズ ア グレート ウェイ トゥ リリーブ ストレス アフター ア ロング デイ アット ワーク。イッツ チャレンジング トゥ ラーン ニュー コーズ アンド テクニックス、バット ザ センス オブ アチーブメント イズ ワース ジ エフォート。アイ ホープ トゥ フォーム ア バンド ウィズ マイ フレンズ サムデイ アンド パフォーム ライブ イン フロント オブ アン オーディエンス。
英作文は回数をこなすことが大切です。たくさん書いて添削してもらうことで、徐々に英語で表現する力が身についていくでしょう。英作文の上達には時間がかかるかもしれません。でも、あきらめずに続けることが何より大切です。
英作文の練習方法としては、以下のようなものがおすすめです。
- 英語日記を書く
- SNSで英語を使って投稿する
- 英語のブログを始める
- 英語エッセイのコンテストに応募する
自分の興味のある分野について英語で書けば、自然と書く機会が増えていくはずです。
ステップ4:音読とシャドーイングで発音矯正
英語の発音は、日本語とは大きく異なります。正しい発音を身につけるには、音読とシャドーイングがおすすめです。まずは音読で英文に慣れ、そしてシャドーイングで発音を矯正していきましょう。
音読のコツは以下の2つです。
- 声に出して読む
- 意味を理解しながら読む
一方、シャドーイングは、ネイティブスピーカーの後に続いて発音する練習法です。コツは以下の3つです。
- 聞こえてきた英語をそのまま真似る
- 意味は考えず、音に集中する
- 英文の区切りを意識する
例えば、以下の文をシャドーイングしてみましょう。
I can't believe how fast time flies! It seems like only yesterday that we met for the first time.
アイ キャント ビリーブ ハウ ファースト タイム フライズ!イット シームズ ライク オンリー イエスタデイ ザット ウィ メット フォー ザ ファースト タイム。
聞こえてきた英語をそのまま真似て何度も繰り返すことで、ネイティブスピーカーに近い発音が身につきます。シャドーイングは電車の中や家事をしながらでもできる手軽な学習法です。隙間時間を有効活用して、毎日少しずつ練習を積み重ねていきましょう。
効果的な音読・シャドーイングのコンテンツとしては、以下のようなものがあります。
- NHKの英語ニュース
- TED Talks
- 洋画やドラマのセリフ
- 英語の歌詞
自分の好きなコンテンツを選んで、楽しみながら発音練習をしていきましょう。
ステップ5:多読多聴と英会話で総合力アップ
最後は、多読多聴と英会話で総合的な英語力を高めていきましょう。多読とは、やさしい英語の本をたくさん読むこと。多聴とは、英語の音声をたくさん聞くことです。この2つの学習法を並行して行うことで、英語の4技能(読む、書く、聞く、話す)をバランスよく伸ばせます。
多読におすすめの本は以下のとおりです。
- Oxford Bookworms Library
- Penguin Readers
- Macmillan Readers
また、多聴なら以下のようなリソースを活用しましょう。
- 英語のポッドキャスト
- YouTubeの英語動画
- 洋画やドラマ
そして、学んだ英語を実践するために、英会話教室やオンライン英会話レッスンを受講することをおすすめします。ネイティブ講師とマンツーマンで会話をすることで、英語耳が養われ、スピーキング力が向上します。初めのうちは緊張するかもしれません。でも、間違いを恐れずに積極的に話すことが上達への近道です。
英会話の練習方法としては、以下のようなものもあります。
- 英語でモノローグする
- 友達や家族と英語で会話する
- 外国人観光客に話しかける
- 英語の面接や就職活動に挑戦する
実際に使ってみることで、自分の英語力の弱点が見えてきます。そこを重点的に学習することで、さらなる英語力の向上が期待できるでしょう。
まとめ
社会人がゼロから英語をマスターするには、以下の5つのステップを踏むことが大切です。
- 英文法と英単語の基礎固め
- 和文英訳で表現力アップ
- 英作文にチャレンジ
- 音読とシャドーイングで発音矯正
- 多読多聴と英会話で総合力アップ
英語学習は一朝一夕にはできません。しかし、諦めずに毎日少しずつ学習を積み重ねていけば、必ず成果は出ます。英語を使ったコミュニケーションを通して、新しい世界が広がっていくはずです。
大切なのは、楽しみながら続けること。興味のある分野から始めて、自分なりの学習法を見つけていきましょう。間違いを恐れず、失敗を恐れず、思い切って英語を使ってみることが何より大切です。一緒に英語学習を楽しみ
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