英語が話せるようになるまでの具体的なロードマップ

「英語を話せるようになりたい」。多くの日本人がこのように考えたことがあるのではないでしょうか。グローバル化が加速する現代において、英語を話せるスキルは仕事でもプライベートでも大きな武器になります。

英語を使えば、世界中の人々とコミュニケーションが取れるようになります。海外旅行先で現地の人と会話を楽しんだり、仕事で外国人のクライアントと商談したり。英語を話せると、世界があなたの目の前に大きく広がるのです。

しかし、英語学習の道のりは決して平坦ではありません。文法や単語を覚えても実際に使う機会がなく、いつの間にか忘れてしまう。そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。

英語が話せるようになるには、正しい学習法を知り、継続して努力を重ねることが何より大切です。独学でマスターした筆者自身の体験を元に、効率的な英語学習法をお伝えしていきます。

基礎知識(文法・単語・発音)の習得から始まり、アウトプットの方法、モチベーションの維持まで。ステップを踏んで丁寧に解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

ステップ1:土台作り〜基礎知識をインプットする〜

英語が話せるようになるには、まずは土台となる基礎知識を身につける必要があります。文法、単語、発音。この3本柱をおろそかにしては、英語学習の成功はあり得ません。

文法を理解する

英語を話すには、文法の理解が不可欠です。主語や動詞、目的語など、英文の構成要素を正しく理解し、使いこなせるようになることが大切です。

例えば、以下のような文を見てみましょう。

If it rains tomorrow, I will stay at home and watch movies.
(もし明日雨が降ったら、私は家にいて映画を見るつもりです。)

この文には、「if節(もし〜なら)」と「未来形(〜するつもりだ)」という2つの文法要素が含まれています。これらを理解していないと、英文を正しく組み立てることはできません。

文法の教材としては、『マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)』がおすすめです。日本人学習者のために書かれたこの1冊は、シンプルかつ丁寧な解説が魅力。文法項目ごとに豊富な例文が用意されているので、効率的にインプットできます。

1日1ユニットのペースで着実に進めていくことを意識しましょう。無理のない計画的な学習が肝心だと言えます。

単語力をつける

文法の理解と同時に重要なのが、単語力を高めること。英文を組み立てるには、一定量の語彙が必要不可欠です。最低でも2000語、できれば3000語を目指して覚えていきましょう。

単語集としては、『DUO 3.0』がおすすめです。1冊で2700語もの単語がコンパクトにまとめられており、1日30個のペースなら約3カ月で仕上がるボリュームです。

例文と一緒に覚えるのも効果的な方法です。以下のように、覚えた単語を使って簡単な文章を作ってみましょう。

I usually eat a banana for breakfast. It's healthy and easy to eat. Bananas are rich in vitamins and minerals.
(私は朝食によくバナナを食べます。健康的で食べやすいですから。バナナはビタミンやミネラルが豊富です。)

単語は意味を理解するだけでなく、実際に使ってみることで定着が進みます。英作文の練習を欠かさずに行うのがコツです。

発音をマスターする

英語の発音をおろそかにしていませんか。単語のスペリングを覚えただけでは、実際の会話では通用しません。正しい発音ができるよう、トレーニングを重ねる必要があるのです。

英語の発音上達に欠かせないのが、ネイティブスピーカーの音声に触れること。洋楽を聴いたり、YouTubeで英語の動画を見たり。実際の発音をお手本にしながら、真似る練習をしましょう。

発音記号にも慣れておきたいポイントです。母音や子音の種類を理解し、口の動きとともに発音の仕方をマスターしていきましょう。

例:riseの"i"は[aɪ]と発音する。最初は日本語の「アイ」に近い感じで口を大きく開けよう。

このように、文法・単語・発音の3つの基礎知識をバランスよく学んでいくことが、英語力アップの第一歩と言えるでしょう。最初の3カ月間は、インプットにじっくり時間をかける。これが英語学習成功の秘訣です。

ステップ2:実践練習〜アウトプットの習慣化〜

学んだ知識を実際の場面で使いこなせるようになるには、アウトプットの訓練が不可欠です。文法や単語を覚えただけで満足せず、それを実践で使う経験を積むことが英語力アップの鍵を握ります。

オンライン英会話を活用する

おすすめのアウトプット方法が、オンライン英会話の活用です。ネット環境とパソコンやスマホがあれば、自宅にいながら世界中の講師とマンツーマンでレッスンできるのが魅力。

初心者のうちは、学習してきた文法や単語を使って簡単な日常会話をするところからスタートしましょう。講師とのやりとりの中で、文法的な間違いを指摘してもらったり、より自然な表現を教わったりできるのがオンライン英会話の強みです。

例:I like cooking very much. Yesterday, I made chicken curry for dinner. My family said it was delicious, so I was very happy.
(私は料理がとても好きです。昨日の夕食に、チキンカレーを作りました。家族がおいしいと言ってくれたので、とてもうれしかったです。)

筆者も、英語学習のある時期からオンライン英会話を本格的に活用し始めました。スピーキング力が大きく伸びたのを実感しています。

中でもおすすめなのが、「DMM英会話」というサービス。学習目的やレベルに合わせて、多彩なレッスンが受講できる点が魅力です。日常会話からビジネス英語、資格試験や留学の準備まで、ニーズに合わせて選べるのも嬉しいポイントだと感じました。

日本人学習者の目線に立った手厚いサポートにも定評があります。つまずきや悩みを講師に相談しながら、楽しく継続的にレッスンを受けられる環境が整っています。

日常の中でもアウトプットする

オンライン英会話以外にも、日常生活の様々な場面で英語を使う習慣をつけるのがおすすめです。

例えば、家事をしながら、買い物や移動中など、スキマ時間を見つけては「独り言英会話」をしてみる。誰かに聞かれる心配がないので、初心者でも気兼ねなくトライできます。

Today, I have a lot of things to do. I need to go to the post office to send a package, and then go to the supermarket to buy some groceries. After that, I'm going to clean my room. It's a busy day!
(今日はやることがたくさんあります。郵便局に荷物を送りに行き、それからスーパーに食料品を買いに行かないといけません。その後、部屋の掃除をするつもりです。忙しい一日になりそうです!)

独り言を続けていくうちに、徐々に英語で考えるクセがつき、即興で話す力が養われていきます。最初のうちは拙くてもいいのです。間違いを恐れずに、どんどん口に出していく。それが上達への近道だと言えます。

英語日記を書くのも効果的です。その日の出来事や思ったことを、簡単な英語で綴ってみる。語彙力や文法力の向上につながるだけでなく、書いた文章を音読する発音練習にもなります。

I went to a picnic with my friends in the park today. The weather was very nice and we had a great time. We played frisbee and ate some sandwiches. I love spending time with my friends on weekends.
(今日は公園で友達とピクニックに行きました。天気はとてもよくて、私たちは楽しい時間を過ごしました。フリスビーをしたり、サンドイッチを食べたりしました。週末に友達と過ごす時間が大好きです。)

さらに、英語学習仲間と一緒に勉強するのもおすすめ。お互いの学習状況を報告し合ったり、一緒にアウトプットの練習をしたりしながら、切磋琢磨する環境を作りましょう。

このようにインプットとアウトプットのバランスを取りながら、英語学習を進めていくこと。これが「話せる」ようになるための鉄則だと言えます。

ステップ3:モチベーション維持のコツ

英語学習を継続していく過程で、誰もが一度はモチベーションの低下を経験するもの。どんなに最初は意欲的に取り組んでも、なかなか上達が実感できないとくじけそうになります。

そんなとき、大切なのは細かな目標を設定し、日々の学習の成果を実感すること。TOEICやTOEFLなどの英語試験にチャレンジしてみるのも一案です。点数という明確な指標があると、モチベーションを高く保ちやすいもの。

例:3カ月後のTOEICで650点以上を取ることを目標に、学習プランを立てて着実に実行する。

また、スキマ時間を有効に活用するのもコツの1つ。「通勤・通学時間」「昼休憩」「就寝前の10分」など、隙間時間を見つけては英語に触れる習慣をつけましょう。やがて英語学習が生活の一部になっていきます。

そのためにも役立つのが、 スマートフォンのアプリです。時間や場所にとらわれず手軽に学習でき、学習記録も付けられるので便利この上ない。

中でも筆者がおすすめしたいのが、「mikan」という英語学習アプリ。忙しい人のために1回3〜5分の動画で英語のエッセンスを学べるのが魅力です。通勤電車の中などのスキマ時間にも、手軽に使えるのが嬉しい。

何より英語学習は楽しむことが大切。興味のある分野の英語記事を読んだり、 好きな洋画を字幕なしで観たりしながら、自分なりの学習法を見つけていきましょう。

英語が話せるようになるまでには一定の時間がかかるもの。 だからこそモチベーションを保ち、飽きずに継続して学び続けること。 それが英語習得の最大の秘訣だと筆者は考えます。

まとめ

「英語が話せるようになる」。そんな夢の実現に向けて、 具体的な学習法を解説してきました。

大切なポイントは以下の3つ。これらを意識しながら、着実にステップアップを目指しましょう。

  1. 基礎知識(文法・単語・発音)をインプットし、土台を築く
  2. アウトプットの機会を作り、学んだ知識を実践で使う訓練をする
  3. モチベーションを高く保ち、継続的に学習を進める

最後にもう一度言わせてください。英語学習に終わりはありません。

たとえ一時的に上達が止まったように感じても、 めげずに一歩ずつ前に進み続けること。その先に、英語を自在に使いこなせる日が必ず訪れるはずです。

英語を話せるようになったあなたの姿を思い描きながら、一緒に学習を続けていきましょう。

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